こんなメッセが来ましてね
足早に観光を済ませ、ホテルに戻りました。
ホテルの周りをぐるぐる散歩しているとFacebookのmessengerが鳴る。
ん?またヌーディストビーチ情報か?
![](https://kacoblog.com/wp-content/uploads/2021/10/hawaii_waikiki-160x90.png)
と思ったら違いました(笑)
友人が常連のビストロのソムリエさんでした。
![ソムリエ](https://kacoblog.com/wp-content/uploads/2021/10/job_sommelier_tasting_man.png)
かこいさん、今ポルトガルですよね?
![kaco](https://kacoblog.com/wp-content/uploads/2021/05/IMG_2615.jpg)
ですです!今日着きました!!
![ソムリエ](https://kacoblog.com/wp-content/uploads/2021/10/job_sommelier_tasting_man.png)
見付けたらでいいので買ってきて欲しいワインがあります。
![kaco](https://kacoblog.com/wp-content/uploads/2021/05/IMG_2615.jpg)
おお!教えてください(高いんじゃろうか)
と、こんな会話がなされまして、そこからとあるワインに関して
情熱的な説明が送られてきました。
![ソムリエ](https://kacoblog.com/wp-content/uploads/2021/10/job_sommelier_tasting_man.png)
高価なワインではないので何卒!
![kaco](https://kacoblog.com/wp-content/uploads/2021/05/IMG_2615.jpg)
可能な限り探してみます!!
と、いうことで旅のミッションに
「ワインを買う」が追加されました。
ワインって美味しいの?
今でこそ、ワインエキスパートとして「ちょっとワイン知ってます」みたいな顔をしていますが
この旅行時点ではワインのワの字も知りませんでした。
「ワイン?サイゼリヤで飲むやつでしょ??」こんな感じ。
バルセロナといえばカヴァ!なのに当然そんなことも知らず。
そして今回、旅先でワインを買うことに。
プロから頼まれたし、自分で飲むわけじゃないし、まぁ見付けたら買うか。と。
そして出会う
ユーラシア大陸最西端・ロカ岬の土産物屋を見ていると、、、
ん??これじゃね??
とお目当ての品を発見!!
それがこれだ!!
COLARES(コラーレス)と言うワイン。
ショーケースを見ると赤と白がある。
どっちだ??
急いで連絡すると
「え?白もあるん??あっ!教本に白もあるって書いてある!!でも、赤だけで大丈夫です!赤が貴重なんです!!」と。
と言うことで赤をソムリエさん用と会社の先輩用に購入。
1本15€なんです。確かに高価ではない!!
COLARESとは
さて、このワインは何が貴重なのか。
当時はよくわかりませんでした。
有資格者となった今、端的に解説します。
ヨーロッパのワインにとって最大の苦難とも言えるのが「ブドウネアブラムシ」、通称「フィロキセラ」です。
その名の通り、ブドウの根をダメにしてしまいます。
このフィロキセラ害により多くの葡萄が朽ちて行きました。
対策としてフィロキセラに強いアメリカ系の台木を植えてそこにヨーロッパ系の葡萄の木を接木しました。
ところが、フィロキセラにも苦手なフィールドがあります。
それが砂質土壌。
このCORALESの赤ワインに使用されるブドウ品種・ラミスコは砂質土壌で育っておりフィロキセラ害を免れています。
つまり、接木をしていない数少ないヨーロッパ系ぶどうなのです。
そういった希少価値があるワインだったのです!!
と言うことで、こちらがその時買ったCOLARES
(後日、飲ませてもらった)
この数年後、このワインのこのヴィンテージが海外のワイン雑誌で褒められるなどしたそうな。
そんなこともあるんですね。
2016年時点で店頭に並んでいたヴィンテージが10年前後のものと言うことで
長期熟成タイプのぶどうなのです。
運命とは?
と言うことで、タイトルの回収です。
このワインをお土産に持っていき、お礼にとポルトガルワイン会に招待してもらいました。
そこからそのソムリエさんのワイン会にちょこちょこと顔を出すようになりました。
そのワイン会にはコンテスト優勝者や上位常連者が多く(当時は知らんかったけど)
当然のように皆さん有資格者ばかり。
「まあ、かこいは楽しめればいいや」くらいの気持ちで参加しておりました。
でも何人かの方に「せっかくだからワインエキスパート受験しなよ」と言われたり、
そこのメンバーのひとりが「ワインスクールの講師をすることになったので、自分のクラスへ!」とお誘いいただいたり。
「せっかくだし、やってみるか!」といよいよワインにどっぷり浸かるようになったわけです。
今ではその方が私のワインの師匠でございます。
人生何があるかわかりませんね!!